2020年秋ゲームマーケットでUNOの論文発売しました!

UNOにおけるプレイヤーモデルの洗い出し

無思考モデル

説明

本モデルは、UNOをするにあたって何も考えずにプレイするモデルである。

思考フローを以下に示す。

  1. 前のプレイヤーが出したカードがドロースキップのカードではないことを確認する。
  2. 自分が持っているカードのうち出せるカードをすべて洗い出す。
  3. 洗い出したカードから無作為に1枚カードを場に出す。
  4. 1枚もカードを出すことが出来ない場合は、カードを1枚引きパスする。

考察のポイント

思考フロー以外で結果へ影響を与える要素の発見を期待する。

本モデルはもっとも単純な思考フローを持っている。

そのため、本モデルで実験を行った結果は、思考フローに関わらない部分(プレイする順番、UNOのルール、カードの種類)が大きく反映されている。

結果を考察するときに思考フローに関わらない部分を中心に行うことで、UNOの本質が見えてくると想定される。

得点の高いカードから順に出すモデル

説明

本モデルはUNOをするにあたって得点の高いカードから順に出していくモデルである。

UNOのカードには得点があり、数字は額面通り、記号は20点、ワイルドカードは50点である。

得点が高いカードは、出したときに任意の色へ変えたり、相手の番を飛ばしたり、カードを引かせたりという強い効果を持っている。その代わりに、ゲーム終了時に持っていると、より多くの得点を相手に与えてしまう。

これを防ぐためにより高い得点のカードから順に出すようにする。

思考フローを以下に示す。

  1. 前のプレイヤーが出したカードがドロースキップのカードではないことを確認する。
  2. 自分が持っているカードのうち出せるカードをすべて洗い出す。
  3. 洗い出したカードから最も得点が高いカードをすべて洗い出す。
  4. 洗い出したカードから無作為に1枚選び場に出す。
  5. 1枚もカードを出すことが出来ない場合は、カードを1枚引きパスする。

考察のポイント

得点が高いカードを順番に出した際に、自分、他のプレイヤーモデルがどのような影響(好悪)を受けるのか観察する。