概要

11ピースで出来ている色とりどりのケーキを、プレイヤー人数分に切り分けることを楽しむゲーム。

切った人が一番最後にケーキを選ぶことになるため、どうやったら自分が欲しいピースが残るか考えながら、ケーキを切りましょう!

分類的にはジレンマ、あるいは料理・食べ物になる。

2021年ゲームマーケット春でもっとホイップを!の論文発表しました!

ルール

  1. 11ピースのケーキを5つ作る
  2. 親を決めて、その人が1つ目のケーキを場へ丸く並べる
  3. 親は人数等分になるようにケーキを切り分ける
  4. 親から反時計回りの順番で切り分けられたケーキを取る
  5. 取り終わったら、親を時計回りの順番で移動させ上記を繰り返す
  6. すべてのケーキを取り終わったら、持っているケーキの種類ごとに数を数える。最大数を持っているプレイヤーへそのケーキに書かれた数字分の得点が加算される。

_ ケーキを取ったときに、それを即座に食べることが出来ます。 食べた場合はそのケーキを裏向きにしておきます。 食べたケーキはその上に乗っているホイップ数だけ勝利点へ加算されます。 _

_ ある種類のケーキを最大数を持っているプレイヤーが複数いた場合は、それらのプレイヤー全員へケーキに書かれた得点が加算されます。 _

ケーキの種類

ケーキの名前 得点 ホイップ数 枚数
3点  1個  3枚
マンゴー 4点  1個  4枚
ラズベリー 5点  2個  5枚
7点  2個  7枚
抹茶 8点  2個  8枚
ブルーベリー 9点  1個  9枚
イチゴ 10点  2個  10枚
チョコレート 11点  3個  11枚

13階サークルの視点

これは、ある意味で協力型のゲームだと思われる。自分の得点を最大化することが、このゲームでは他のプレイヤーの得点を最大化することに繋がるためである。

ケーキを切った人が最後に取るというルールからも分かるように、ケーキを切る人は全員の利益が最大かつ均等になるようにケーキを切らなければならない。 誰か1人のプレイヤーの利益が極端に大きくなるような切り方をすると、その人を妨害しようとする動きが発生してしまう。 これはケーキを切ったプレイヤーにとっても、他のプレイヤーにとっても歓迎できる現象ではない。 それは意図しない結果を生み出し、お互いがお互いに貶めあうことになるだけである。

囚人のジレンマに似通っている。

このゲームで勝つためには、自分と相手が得られる得点を最大化(つまり均等にケーキを切り分ける)しつつ、非公開となるホイップの数で相手の予想を上回る必要がある。

と何度も説明してみたんだけれど、あまり賛同を得られなかった・・・

参考

最適配分に悩む「ケーキ切り分け」